鍵についてですがまず存在する場合を考えてみたいと思います。

　

候補1：オファニモン所有説

鍵が本当に存在するならば、トレイルモンを使って人間をデジタルワールドに来させることのできたオファニモンこそが一番鍵を持っている可能性が高いと思います。
仮に、ゲートが開いたままでトレイルモンに乗れば人間界に行けるのであれば、デュナスモン達の様に人間界に行こうとするデジモンがいた場合、普通に人間界に行けてしましますよね？
その様な事例が無いと考えるならば、普段ゲートは閉じているのだと思います。

でも逆を言えば普段閉じているなら、DWの危機だからと言っても都合よく開かれるはずはないはありません。 そう考えると、今回拓也達人間を導くことのできたオファニモンこそがゲートを自由に操作できる鍵を持っているのではないかと思います。

ちなみにオファニモン＝鍵の所有者であるならば、48話でルーチェモンが人間界のゲートを開ける事が出来たのは何故??と思うのですが、これは ケルビモンとの戦いの際オファニモンのデータ(鍵のデータ）はケルビモンにスキャンされてしまう→ ケルビモンが集めたデータはルーチェモンの物となるので最終的にルーチェモンFMが人間界のゲートを開ける事が出来た と考える事も出来るのでオファニモンが鍵の所有者だったと考えるならば辻褄は合うかと思います。

候補2：ダークエリアが鍵説

48話でダークエリアが人間界のロードを開いてるシーンがありますので、実はダークエリア自体が鍵という可能性も考えられますね。 もちろんゲートはルーチェモンFMの力で開いた可能性もありますが・・
もしダークエリアが鍵だったとは灯台下暗し。デュナスモン達も気づいていればある意味ルーチェモンに従わなくても良かったかもしれないですねｗｗ

ちなみに、鍵と聞いて「え？？？トレイルモンに乗れば人間界に行けるんじゃないの???＝鍵はトレイルモン」と思った方もいるのではないかともいます。
トレイルモンで人間界に行けるというのは、多くのデジモン達がトレイルモンに乗れば人間界に帰れると口にしているので、 トレイルモンに乗れば人間界に行けるとデジモン世界では共通で認識されているのだと思います。 それなのにデュナスモン達が使わないのは何故か??と考えるならば下記の２点があげられると思います。

①すでに試したが行けなかった
②トレイルモンで人間界に行ける事をデュナスモン達は知らない

彼らが現在進行形で生きてきたなら、②の知らないは可能性として低いと思います。 (今まで封印されててトレイルモンで人間界へ行ける事を知らないとかなれば、話は別ですが・・今回は却下)
そうなると①の可能性が高いと思います。以上の事から必然的にトレイルモンはデジモン達にとっての鍵ではないとなりますね。 これを踏まえて、鍵が存在しない場合をみていきましょう。

まずデュナスモン達がルーチェモンに従って理由をもう一度考えてみると・・
ルーチェモンの思想に賛同していると言いながらも、実際の所自分達の目的である人間界に行く為に必要なアイテムを彼が持っているから。そして 彼の目的を果たせば自分達が欲しいものが貰えるという、ただ利害関係の一致しているからという理由で協力しているというのがおそらくデュナスモン達の本心なんですよね。

ただよくよく考えると、そもそも鍵が必要という話はデュナスモン達とルーチェモンの会話でしか出てきません。 他のデジモン達から人間界に行くには鍵が必要だという事実は出てきませんよね？
そう考えると、鍵というのはロイヤルナイツを自分の仲間にするためのウソ。
彼らは『ルーチェモンに騙された』というケースも考えられると思います。

つまり、経緯はこうです。

①ロイヤルナイツがトレイルモンに乗車するも失敗or何らかの理由でルーチェモンに出会います。

②そこで人間界に行くためには鍵が必要と教え、かつてデジタルワールド中のデジモンを騙したようにデュナスモン達も言葉巧みに騙すのです。 ※例としては、そのカギは自分が所有している→しかし鍵はDWに封印していて今は持っていない等理由をつける→自分の封印を解いて復活させてくれたらそのカギを渡すと約束する。

③デュナスモン達がルーチェモンに協力することを承諾（協定成立）

ルーチェモンがそこまでしてこの2体を仲間にしたかったのは、ケルビモンの保険という他にルーチェモンは最初から彼ら自身の力もスキャンすることも視野に入れていたのではないかと思います。
自分が更に進化出来る可能性を秘めたデータと気づいていたからかも？？

仮にもロイヤルナイツの彼らが消滅してたなんて・・
多くの人が疑問に感じると思うのですが、実は デュナスモン達の登場の回(第37話)を見直してみると
あることが分かります。 よくよく見るとデュナスモン達ってルーチェモンの封印されているダークエリアの中から出てきているんですよね？？（そう見える・・）

と、なるともしかしたら、デュナスモン達はダークエリアの中にいたことになるのではないでしょうか??

さて、デュナスモン達がダークエリアにいたという事はどういう事なのか?
まず考えられるのは・・

『元々ルーチェモンの仲間で封印の際一緒に封印された可能性』ですね。
ただ、これだと伝説の十闘士の戦いの話で伝えられてるハズですが、 ボコモンや歴史を守っていたバロモンでさえも知りませんでしたのでこの説は却下。

次に考えられるのは、『ルーチェモンのデータを分離して作ったデジモンの可能性』です。
ルーチェモンは後にデュナスモン達を吸収してFMに進化しました。 そこから考えると封印中にそれだけの力を蓄え、まず自分の分身として作ったと考えるならば筋は通ります。
ただ、39話での「お前達変わり者だな。何故人間界に行きたい？」という質問やロイヤルナイツ自身が人間界への拘りが強い事を考えると個々の強い意志という物が感じられますので 分身という説はいささかしっくり来ないと思われます。

さて、ここでそもそもダークエリアとはどんな場所なのか？と改めて考えてみました。
有名なのは七大魔王とかアヌビモンとかがいるですが、仕組みについて詳しく書いてある本は意外と少ないようです。 一応調べてみた所手持ちの資料では2冊発見できました（フロンティアは2002年放送の為1999-2002年までの資料から参照）


●消されたデータの墓場で、アヌビモンが守護・監督をしている。デジタルワールドの空間のひずみに存在している（初版2001.11.10発行　ケイジャンシャ　最新版　デジタルモンスター大集合！　P205より）

●デジタルワールドの空間のゆがみに存在するエリア。 戦闘で負けたデジモン達の墓場で、ここからバケモンが生まれたといわれている。 また、悪に身を染めた天使型デジモンがこの場所に送られると、堕天使型としてよみがえるらしい。 デジタルワールドの裁判官であるアヌビモンが守護している
（初版2002.11.15発行　双葉社　デジモン大図鑑　P216より）


ですね。
両方に共通しているのは、戦闘で負けたデータ（消されたデータ）の墓場という事です。
そうなると、ロイヤルナイツである2体がが本当にダークエリア内から出てきたとなるならば、彼らは何かの理由で一度消滅している可能性が出てきました。

ただ、敵として出てきた彼らはロイヤルナイツ。並のデジモンに易々とやられるデジモン達ではありません。正直普通の戦闘で消滅する可能性は低いと思われます。 それも同じ目的を持った仲間が２体もとなると・・

そこで考えられるのが、トレイルモンを使った代償です。

というのも 人間界とデジタルワールドを行き来するトンネルの中では不可思議な現象が必ず起こります。
１話では停電と揺れの後、拓也達が一瞬デジモンに変化しています。また、22話では揺れ等は起こりませんがトンネル通過中に拓也はフレイモンになってしまいました。 （これはDWから帰る際に実は帰ることを中途半端な気持ちのまま選択してしまったがために、あのような姿になってしまったそうです。）

拓也達以外の人間達がデジタルワールドに出入りした時のトンネル通過シーンは出ていないので断言はできませんが、トンネル通過の際トレイルモン内では目に見えない何かが起こっている可能性が考えられます。
例えば、デジタルワールドへの出入りの際、肉体をデジコードに変換＆元に戻しているシステム、 デジモンかそうでないかを判断しているセキュリティシステムも入っているのだと思われます。
トレイルモン以外のデジモンがゲートを通っていた場合プロテクトがかかり、そのデジモンのデータは消去されるシステムとなっているのかもしれないですね。

おそらくデジモン達の中で、デジモンは人間界に行けないと言われている理由もここにあるのだと思います。まぁ、消滅するとはデジモン達自身は知らないでしょうが、デジモンは人間界に行けないと言い伝えられてきた所以がこれなんだと思います。
というか、行くなと言われても行こうとするデジモンは中にはいますからね。そういうデジモン達が試して行けちゃったなんてことが無いので、 そういうセキュリティシステムがある可能性は高いと思われます。
（デジモン達が人間界に行けた事例があれば、人間界は既にパニック状態ですもんねｗｗ）
こう考えると圧倒的な力を持つ2体が消滅した理由もなるかと・・

そんなトレイルモンの失敗でダークエリアに送られ、DWにも戻れなくなった彼らの状況からすれば、
ルーチェモンの人間界に行くには鍵が必要だという発言は、まさに渡りに船というもの。
信憑性が高い話に映ったのかもしれません。