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リアライズと神の存在

-シブミと裏切者-


テイマーズは個人的に他の作品より、様々な伏線が散りばめられている作品だったと思います。
回収されていない伏線もかなり多い作品だったな・・と
その一つが、SHIBUMIの存在です。テイマーズの序盤ではSHIBUMIがデジモン事件の元凶ではないか??
と思わせるシーンがいくつもありまし、 仮に元凶がSIBUMIではないとしても、作中に出てきた
まだ大人になりきれていない 昔の仲間」ってセリフからもリアライズさせている何者かが存在している
可能性を示唆する節がありました。

「あなたが若いころは楽しかったんでしょうねぇ。ネットワークは、まだごく小さなものでしかなかった
 そこでならどんな遊びだって許された」(監査委員)
「誰なんです?あなた」(鎮宇)
「あなたの昔の遊び仲間を探しているんです。あなた方の誰かがまだ大人になりきっていないらしい」(監査委員)
「どういう意味です?(鎮宇)」
「ま、おいおいわかるでしょう」(監査委員)
(▽デジモンテイマーズ   第13話「デジモン捕獲指令!災いの予感」監査委員との会話より)

この段階ではデジモンの神もしくは神を操る黒幕ってSHIBUMIだと考えられていました ←実際の話でも元凶を
作ったのはSHIBUMIの理論でしたし、 異端の集まりだった当時のワイルド・バンチメンバーの中で仲間内からも
「異端な存在」だったとされるくらいですので、何かありそうです。
序盤だけ見ていると、水野はデジモンの更なる進化を見たいがためにデジモンをリアライズさせ、 その探究心が
暴走して真の黒幕になってしまうような話でも作ろうとしてたのかな?? とかとか色々考えてしまいます。
暴走による黒幕ではなくとも、少なくともリアライズのきっかけを作ったものは存在すると思います。

なぜなら、「デ・リーパーの急速進化」と「デジモンのリアライズ」
この2つの異常現象はデジモン達やデ・リーパー以外の『外の力』が働かなければ無理なのではないかと思う
からです。 勿論デ・リーパーの急速進化については、2000年代にネットワークが活性化し、DW自体が大々的な
進化を遂げたとなっていますが、 それにしてもデ・リーパーが目覚め、あれだけの進化を遂げたという決定的な
根拠にはなりません。 この、デ・リーパーについてはそのうち書けたらなと思います。

なお、 2つ目のデジモンを現実世界にリアライズさせる力というのは、第20話でタオ(鎮宇)がデジモンの
神の存在についての仮説で出てきています。

「神、、例えばデジタルモンスターはそもそもネットワークのアプリケーションレイヤーでしか 生きられない。
そういう存在だった。それが現実に出て来るには、なにかの力が、それが神。」
(▽第20話「切り札はこれだ!友情のブルーカード」タオの会話より)

この後描かれている神の四聖獣もデジモンを現実世界にリアライズさせることが出来た?のかもしれませんが、
その方法というのは デ・リーパーと同じでヒプノスを逆に乗っ取ることで実現できたという事なのかもしれません。←または、シャッガイを利用の可能性もあります
四聖獣がヒプノスを乗っ取った事に関してチンロンモン達自身からの解説はあまりされていませんでしたので一概には言えませんが。 デ・リーパーに関しては、ヒプノスを乗っ取ることで現実世界にリアライズ出来たようなので、ヒプノスの存在が、リアライズに大きな影響がやはりあるかもしれません。

でも、リアライズさせることが出来る方法が、もう1つあるんです・・
そう・・タカト達のデジヴァイス(アーク)

47話にてグラニを現実世界にリアライズする時アークのデータをコピーし、 ブルーカードをスラッシュしてリアライズさせました。 つまり、アークでネットワークの物質(デジモン)をリアライズさせることが出来るという証明ではないでしょうか??? アークもデジモンをリアライズさせる能力を持っていたということは、真の神の存在となる可能性もあったのです。

これを何の迷いもなくSHIBUMIがおこなってましたが、結局何かが足りなくてSHIBUMIだけでは完全にリアライズさせることはできませんでした。 仮にデジモンを意図的にリアライズしている者がいたとすれば、この足りない何かを解明してアークで強制的にデジモン達をリアライズさせていたかもしれないとも考えられるのです。
いや、むしろ分からないままリアライズだけさせてたからデジモンを制御できずに無秩序だったのかも・・

アークはデジノームの力??により偶然にも実現しましたが、それを利用すればリアライズは可能なはずです。
アークの制作をしたワイルド・バンチメンバーはその機能を知っている。 プロジェクトが終了する時にメンバーの目を盗んでアークのデータを盗んで行き研究を進めていたのかもしれません。

主人公キャラとしてインプモンって可能性もあったテイマーズそれなら、没になったりした話や最初に描いていた
ラスボスとかがいるかもしれません。 まだ未公開のその頃の資料とか見たいですね!監督にインタビューしてほしいですねww どんな話になる予定だったのか、想像すると気になる事ばかりです。(デジモンテイマーズ Blu-ray BOXの特典に少し期待中です!)

SHIBUMIと言えば1つ疑問に思うシーンがあります。
それが、第20話。ここではラピッドモンの進化の話の途中で「SHIBUMI」こと水野らしき存在が登場しています。
しかし、よくよく考えてみると、彼はこの頃植物状態でした。 と、すると・・あの黄色いジャケット着た男は・・
亡霊???? 誰かのなりすましでしょうか??
仮に、なりすましであった場合はSHIBUMIではない何者かがデジモンをリアライズしていたことになります。
つまりはSHIBUMI以外の元ワイルド・バンチのメンバーの誰かがリアライズさせていた可能性も考えられるのです。 そしてその人物がデ・リーパーの現実世界への浸食を予測していたかは定かではありませんが、デジモンのリアライズやテイマーの存在等 一連の事件を裏で操っていた人物=裏切り者がいるのではないかと思いました。

なぜ、明確にワイルドバンチの中に裏切者がいる事を推すかというと・・組織名自体がそう思わせました。
「ワイルド・バンチ」 このモデルがなんだったのかを考えてみました。。

実際のモデルかは分かりませんが、名前が同じで映画がありました。「1969年製作。サム・ペキンパー監督による西部劇。」 気になる方は、映画を見てほしいんですが、主役の仲間の人物が、話の途中で敵に殺されます。
その後主役達やワイルド・バンチメンバーは全滅し、BAD・ENDの物語なのですが・・実は話の途中で最初に殺された人物は・・実は死んだふりをしていたのです。 主役たちが全員死んだ後にちゃっかり出てきて、宝を全部奪っていく メチャメチャ悪者だった。というラストで終わります。

もしワイルド・バンチをそういう意味で解釈するなら、物語の表上描かれていない『裏切者がいた可能性』があると思いませんか?

ただ見てみたらデジモンで使われたらしい場面は殆どなく名前だけか??という結論になってしまいましたが・・
そんな事を踏まえ、ここでは、ストーリーには描かれていませんが、デジモンテイマーズの一連の事件を影で操っていた真の黒幕が実は 存在がいたという点を考えてみました。

※なお、ワイルド・バンチのモデルの件は2017年に新たに開設された小中千昭さんのサイト
『DIGIMON TAMERS UPDATE』 のデジモンテイマーズ1984 第二版の注釈 にて、上記であげた映画がモデルだと明確になりました。

  • SHIBUMIの場合

    裏切者の候補として一番怪しいのはもちろんSHIBUMIです
    例えば 彼のデジモンに対する本当の思いが描かれるシーン

    「僕は見届けたかったよ」

    「滑稽だと思わないかね?デジモンは己を作り出した人間とは異なる姿や形を目指して強く大きく進化しようとしている。 しかし、その行きつく先は神という存在を自分たちで生み出すということだった。
    大昔の人間が信仰した神の姿を真似てまで」

    「でもそんなデジモン達が愛おしくてたまらない」(水野)
    「▽デジモンテイマーズ第32話「ギルモン誕生の謎! 神秘なる水の宇宙」より

    このように、現実じゃないと思って言った言葉は手前のない本音であるわけです。
    個人的に、SHIBUMIはデジモンの進化について自分の期待する結果を得られ無かったようにも感じられます。
    人間とは違う進化をする人工生命体を作ろうとしていたが、 結局最後に行きついたのは人間と同じ道。。
    結果的には失敗。

    しかし、そんなデジモンでも、自分が自分達が作ったものであるから、わが子同然。愛おしさはある。
    って感じにも聞こえます。 (『愛おしい』って言ってるくせに自分の身勝手で破壊に走ったラスボスっていうと、 「ルーチェモン」みたいですね)

    昔からデジモンが現実の世界にリアライズすることを夢見ていた(確信していた)SHIBUMIでしたが、結果は
    DWのみの世界だけではデジモンは人間の歴史を辿っていくだけでSHIBUMIの思い描く結果を得られなかった

    →そこで新たに『現実世界へのリアライズさせる』という刺激をデジモン達に与えることで、 デジモンも人間も今のスパイラルから脱却し「新たな進化」をするのではないか?と考えた。そう言った好奇心からくる実験 だったのではないでしょうか??ラスボスと言っても真の悪ではなく純粋な好奇心からくる暴走??
    もしくは好奇心の思想が歪んでラスボスへとなる。。
    どちらにしても、シリーズ全体のSHIBUMIの行動や存在・・客観視の印象は一番怪しいですね・・

    ちなみに、SHIBUMIがなぜ夢の中でこれは現実じゃないと思っていると、考察できるかはこのセリフ等
    からも読み取れます、

    「どうしてここに来られたの?」(李)
    「そっちこそ、どうしてここに来られた?いや、その質問は無意味だな。
    君たちが何者かということもわかっているよ。 君たちを作り出したのも僕自身だよ」(水野)
    「▽デジモンテイマーズ第32話「ギルモン誕生の謎! 神秘なる水の宇宙」より

    この「君たちを作り出した」というセリフは一見「デジモンを作った」とも解釈できますがに、タカト達に言っていることから、このよくわかんない子供も 『夢の中で自分が作った登場人物』だと考えた。
    と解釈できます。このことからSHIBUMIは夢の中だと思って話していると推測されます。
    更には「眠りの最中」というセリフもありました。 夢の中なら本音を言っても誰にもわからないですからね。
    本当にここが夢の中なら・・

    SF Japan Vol.5「デジモンテイマーズ1984」の小説を参考にしても、彼のキャラはTV版とは別の印象を感じました。殆ど話さず黙々と自分のノルマを完遂する。
    でも実はタオ達のプログラムに細工をしていたり。単純に考えるなら本当に彼がこのデジモンテイマーズの真の神・黒幕であるという結果になるでしょう。 しかし、SHIBUMI裏切者説はかなり単純ですね・・
    更に、SHIBUMIは交通事故に遭い植物状態とのことですが、実は23話でSHIBUMIは既に死亡しているという事実が告げられる予定だったそうです。

    『「デジモンテイマーズ」の公式ページ(アニメデジモンテイマーズのシリーズ構成小中 千昭さんのサイト参照)  DIGIMON TAMERS RESOURCES』

    仮に死亡していたなら・・ この裏切者説は揺らいできます
    アリス・マッコイと同じようにこの世のものではないSHIBUMIのデジモンへの探求心が、死んでもなお生き続けていて、このようなことが起こった。
    とも考えたのですが、これが正解なら、それはそれで面白くはありますが・・
    そうなると元凶はSHBUMIではあるがその理論に共感等していたものが SHIBUMIの意思を継ぎ、SHIBUMIになりすましデジモンの研究を続けていたということも?(SHIBUMIなりすまし説)

  • SHIBUMIの意思を受け継いだもの(プロローグ)

    ※この下からはSHIBUMIの意思を継いだ何者かがいた場合の仮説です。。(なりすまし説)
    この仮説はTV版を見てると考察しにくいのですが、2002年夏季号SF Japan Vol.5に収録されている
    小中千昭作「デジモンテイマーズ1984」の小説を参考にすると、 SHIBUMIの意思を継ぐ者の仮説が色々でてきました。これは、テイマーズが好きで読んでない方は、是非とも読んでほしい数少ない公式小説です。
    話は、デジモンテイマーズの「エピソード:0」という感じです。ワイルド・バンチのメンバーの出会いから解散までの小説です。 長編ではなく短編ですが、内容がとても面白く、短編と感じさせないほどの密度の濃い内容になっています。

    このような小説に触れる事で テイマーズ作品のまた違った面白さに触れることが出来ましたので、機会があれば是非このような話を長編として書いてほしいですね~


    さて 何故なりすまし説に至ったか?という理由は上記でも触れましたが、SHIBUMIが仮に死んでいたら、
    あの黄色いジャケットの存在は別人ということになります=ブルーカードはSHIBUMIのアルゴリズムなので、結局SHIBUMIの意思を受け継いだ何者かがバラ撒いた? ということにもなってきます。

    黄色いジャケットの男がSHIBUMIではなく、なりすましだと思わせる節は
    『SHIBUMIのタイピングの打ち方の違い』からも見受けられます。
    気になる方は、デジモンテイマーズ17話と44話をご用意ください。

    TV第17話でSHIBUMIらしき黄色いジャケットの男が初登場します。
    その際、ブルーカードを作成しているようなシーンが出てきます。(Aパート約5分30秒後)
    タイピングのシーンをご覧ください。ごく普通のタイピングフォームですね。。

    では次に、SHIBUMIとして登場した際での第44話のタイピングシーン!!(Bパート約1分後)
    こちらでは器用に1本指のみでタイピングしています。

    こうして見比べてみると『全然違うスタイルです』Σ(゚□゚(゚□゚*)
    これは、植物状態になる前の世間一般的なタイピング方法だったのかは分かりませんが、タイピング方法が明らかに違う点で、別人ではないかと 考察できるのです。仮に1本指フォーム→普通のタイピングと変化していたのであれば、目覚めた後現代のタイピングフォームを会得したため変化したと説明が付くのですが。
    普通のタイピング→1本フォームへの変化はなかなか理由が見つかりませんね。
    と、言いつつこの頃のSHIBUMIの設定が曖昧であったという可能性もあり、タイピングの仕方の違いだけで判断することはできませんけどね(笑) それではSHIBUMIのなりすまし人物について順に見て行きたいと思います


    ※なお、上記であげたデジモンテイマーズ1984の小説は現在小中千昭さんのサイト DIGIMON TAMERS UPDATE内で「デジモンテイマーズ1984 第二版」として 掲載されていますので、本を入手できなかった方でも、今では読むことが出来るようになりました。
    ただ、初版と見比べてみると、個人的には雑誌版と二版で印象が大きく変わる部分もありましたので、 機会があれば皆さんにも雑誌版と第二版両方を見比べてみてほしいです。

    何年か経ってこうして、テイマーズの非常に重要な裏設定の話が掲載され、 それも改訂版として雑誌を持っている人にでも再度楽しめる小説として読める日が来るとは思いませんでした!本当に感謝ですね。
    是非テイマーズの何かの特典や、どこかで両方版の小説とか出たらな~と思う今日この頃でしたww


  • SHIBUMIの意思を受け継いだもの(デイジーの場合)

    デイジーって誰??と思う方・・

    確かに、作中でワイルド・バンチで特に目立ってたキャラは、タオとSHIBUMIでしたので、
    だれ?となっても不思議じゃないですね・・

    デイジーとはアークをグラニにする為に力を尽くした女性であり、小説ではアークの制作者だった人物です。
    そう、冒頭でも説明しましたが、アークの構造を一番知りえる人物が犯人とすれば彼女が有力なのです。
    勿論アニメで見てる限りでは、怪しい所は全くありません。 しかし、 小説版での主人公は何故か彼女なのです。 TVでは目立たなかった彼女を、なぜ語り手に選んだのか・・そこがなんか気になります
    (デイジー目線からが描きやすかったのかもしれませんが、、)

    この小説の中で、実は彼女は『リアライズしたデジモンに唯一遭遇( ※補足※)』することになります。
    なお、デジモンがリアライズした原因は明確には明かされませんでしたが、ワイルド・バンチ解散後にSHIBUMIが1枚のフロッピーを残していきました。 その内容から最初のデジモンのリアライズに関しては
    確実に彼が元凶だと思われます。 彼の残したフロッピー。その中身によって、ある事実が判明します・・
    SHIBUMIは、自分の担当研究以外にも手を加えていました。
    例えば、タオが研究していた「エンテレケイア(クルモン)」に勝手に進化というアルゴリズムを・・
    仮に、彼のアルゴリズムによって進化したデジモンは現実世界にリアライズ出来るようになるのであれば、
    デイジーだけではありませんが、このプログラムを元に更に研究を進めて行けば、デジモンをリアライズさせることが可能になるはずです。

    そもそも、このフロッピーをSHIBUMIが置いて行ったというのも不可解です。
    これはSHIBUMIがわざと残していったと思われます。 解散後も自分と同じように密かに研究をしてくれる
    者が現れる事を期待して置いて行ったのかもしれませんね。

    そして、SHIBUMIのプログラムを知りえるものは2人だけの可能性があります。 2人というのは、デイジーとSHIBUMIのフロッピーを見つけたタオ(鎮宇)です。 小説ではフロッピーの内容を見たタオ(鎮宇)は
    その事実(SHIBUMIが様々な部分に手を加えていた事)を他のメンバーに伝えるか迷っていると記されて
    おり、 仮にタオがデイジーにメールを送った後、他のメンバーに伝えていなければ、2人のみとなります。
    作中ではデイジーはタオから送られたデータを見ずに消去していますが、事実かは定かではありません。

    そしてこのフロッピーの中身こそ、後のブルーカードに記されるアルゴリズムとなるのです。
    黄色いジャケットの人物がSHIBUMI以外の何者かであり、知りえる者が限定されるとなればデイジーの可能性が有力です。 メールをハッキングされたとかなら別ですが、素人でない彼女のPCをハッキングする事が出来る人物が果たしているでしょうか?
    ラストは・・

    「ショッピングモールで買い物をいたデイジーが、その卵型の携帯ゲーム機で遊んでいる子供とすれ違った時―、彼女は、自分がかつて没頭していた、アークが少しだけ、現実になった感覚を覚えた。
    それ以来、彼女がデジモンを思い出すことはなかった。2001年までは。」
    (2002年夏季号SF Japan Vol.5「デジモンテイマーズ1984」p166)

    この「2001年までは・・」を直訳するなら、山木に呼び出されるまでは。。ということになるんですが・・
    これが、SHIBUMIが死亡したことを知らされるまでは。。だったら・・

    TV内での話SHIBUMIが初登場するシーンでのデイジーの一言「あなた、生きてたの??」
    考えすぎかもしれませんが、デイジーの反応はまるで亡霊を見るようなそんな雰囲気に思えました。
    久々に会って「生きてたの??」って台詞はなんか引っかかります。
    彼女はSHIBUMIが事故に合って生死が定かではない事を知っていたのかもしれません。

    別の角度から見て行くと、デイジーという名前の由来は世界で最も知られた電子頭脳―HAL9000が息絶える
    直前に歌った 「デイジー・ベル」から・・

    HAL9000が出てくる作品の、2001年宇宙の旅ではHAL9000だけに与えられた秘密のミッションがあります。
    更に「秘密のミッションについては同乗クルーには話してはいけない」という命令も受け宇宙へと旅立ちます。 その秘密の命令が原因で、他に与えられていた命令との矛盾に耐えられなくなり、最終的には一緒に乗っている乗員そのものを排除しようとします。

    つまりは裏切り者です。
    詳しくは「2001年宇宙の旅   スタンリー・キューブリック監督作品」または小説にて・・
    タイトルからして意味深ですねww
    更に、 他のクルーには話してはいけない秘密のミッションのせいで他のクルーを排除する裏切り者となってしまう。 この『裏切り者の存在』という点でもワイルド・バンチとリンクします。


    ※このデイジー裏切り者説ですが、

    「彼女は、自分がかつて没頭していた、アークが少しだけ、現実になった感覚を覚えた。
    それ以来、彼女がデジモンを思い出すことはなかった。2001年までは。」
    (2002年夏季号SF Japan Vol.5「デジモンテイマーズ1984」p166)

    の部分が第二版では、大きく改訂され、

    「今もネットの何処かで、野生化したデジモンが進化し続けているのかもしれない。
    そう考えると、少し怖さも感じて、彼女は自分の車へ足早に向かった。」
    (DIGIMON TAMERS UPDATEサイト内:デジモンテイマーズ1984 第二版 P16)

    等、デイジーのデジモンに対する心情が詳しく描かれる部分が追加されていました。
    二版から察するに、デイジー自身があの夜の事件以来、長年デジモンに対して恐怖を抱いていたことが
    明確に感じられる印象となりました。 そうなると、SHIBUMIの意思を受け継ぎデジモンをリアライズさせようとする確率は低いでしょう。

    彼女にとって少し恐怖の対象となってしまった、デジモンをリアライズさせてでも成し遂げたい何かが あったのなら別ですが・・(デジモンのリアライズ自体が目的ではなく逆にデ・リーパーでのデジモンを全消去or
    現実世界とDWの境界を強固なものにする方が目的だった。その為にデジモンがリアライズすることが奇しくも必要だったとか)

    裏切りに関連するピースは一番彼女が多いのですが・・
    残念ながら第二版を見ると断定できなくなってしまいました。

  • SHIBUMIの意思を受け継いだもの(-タオ(鎮宇)の場合-)


    彼は進化の元である、エンテレケイアを研究していました。
    さらにSHIBUMIの残していったフロッピーを最初に見て、デイジー以外の他のメンバーに公表していない所は結構謎です。 この研究の中心人物、ドルフィンくらいには伝えてもいいはずです。
    本当にSHIBUMIのアルゴリズムをタオとデイジーしか知らなかったら、裏切者はどちらかしかないですよね?

    ただ現実派っぽいタオだと、このデータは危険で悪用されることを未然に防ぐために、秘密にしているということもありえます。 そして、ブルーカードを見てその中に書かれていたアルゴリズムを見たときの反応。
    テリアモンやインプモンを見たときの反応からすると無関係とも感じます
    (あれが演技だったらかなりの策士ですね。)

    ただ、ワイルド・バンチの映画では裏切り者の存在は視聴者にしか分からない。登場人物達は裏切り者がいた事すら知らない という事を考えると、見えてる者だけでタオが今回の件を仕向けていないとは言えません。
     
    そして、たまたま買ってきたアメリカのデジモンゲームからテリアモンがリアライズしたのは、果たして
    偶然なのだろうか?というのも非常に気になります。



  • さて上で、長々と語ってきましたがここからは、タオがデイジー以外にもSHIBUMIのデータを公開していた
    (何かの方法で知ることが出来た)場合の裏切者の 予想を見ていきます。

  • SHIBUMIの意思を受け継いだもの(-カーリーの場合-)


    「カーリー」は名前だけで、裏切者ですって言ってるようなもんなんですよね。
    カーリーは「インドの神」「黒き者」の意との事です。 登場回数もデイジーより少ないのでは??
    と思われます。おそらく作中・小説版も通して、映画のワイルド・バンチの様に一番目立たない??人物です。

    さらに、名前の由来ともなっている『カーリー』関連から広げてみると、可能性が浮上します。
    例えば、自分の流血から分身を作る「アスラのラクタヴィージャとの戦い」です。
    こちらは「血を赤、分身を作れる」意味で、デ・リーパーをなんとなく思わせます。

    更に「デーヴァ」と関係があります。これは解説しなくともアスラとくれば、これですね。
    テイマーズ内で趙先生が解説してくれました

    神やテイマーズの敵関連との共通点が多い由来の名前という点で何かあるのでは?と思わされます・・
    勿論名前だけで判断することはできませんが、意味深です。

    彼女がなぜこのコードネームになったのか・・気になるところですね。

  • SHIBUMIの意思を受け継いだもの(-キースの場合-)

    この人は誰??と思う人が半分くらいいるとは思います。
    残念ながら彼はワイルド・バンチのメンバーではありません。
    しかし、このキースを抜いてデジモンは語れません。

    なぜなら・・デジモン自身をモンスターとしてデザインしたのは彼なのですから。
    彼は、ワイルド・バンチの企画者であり、リーダーのドルフィン(ロブ・マッコイ)の息子です。
    Japan Vol.5「デジモンテイマーズ1984」にて、デジモンのデザインを書いていたり
    リアライズしそうなデジモンについて、真っ先に様子がおかしいと気付いた人物でもあります。

    彼がこの時リアライズしたデジモンに出会っていたとしたら・・
    そうなると、自分がデザインしたデジモンが実体化したという経験がある人物が、タカトの前にもいたということにもなりますね。 このリアライズしたデジモンのその後は描かれていませんでしたが、この時キースの元に現れて出会っていたら。 更には、その時にアークを手にすることが出来ていたら。。

    色んな意味で可能性はあると思います。
    TVでは子供の時の映像と写真にしか写っていません。彼がどのような職に就いたかは分かりませんが、
    デジモンを想像した側の人間として父親にアドバイス的な助言を言うシーンとか、 TVに登場しても良いのではないかと思います。 しかし出てはこなかった。と、なると・・

    ドルフィンの元には既にいない。消息不明とかかもしれません。
    キースが黒幕だった場合の理由を考えるならば

    ●子供の頃に会ったデジモンともう一度出会うためにSHIBUMIと協力して実験を行っていた(SHIBUMIのデータを見つけて独自に研究を続けていた)

    ●人工知性を使い娘を蘇らせるためにデジモンのリアライズの研究を始めた。アリスの遺志を継ぐデジモンを作ろうとしていた (冒険者たちの戦いのメイの意思を持っていた?シーサモンから見るにその可能性もある)

    ●現実世界にデジモンが来てほしいというアリスの夢をかなえてやりたかった。

    などの理由からデジモンをリアライズさせようとしていたかもしれません。
    もしくは、写真に写っていたアリスの様に 彼も実は既に存在せず、デジモンをリアライズさせたいという思いだけが1人歩きしてこの事件を引き起こしたとも考えられます。
    (※なお、アリスが死んでいるというのはただの一つの見解にすぎません)

    こう考えるとキースとアリス両者が死んでいた場合はドルフィンが上記の研究をする場合もありますね。
    まだまだ、想像上でしかないですけど・・

考えてみると、皆が怪しく見えてきちゃいました(汗)
話はそれますが、デジモンが退化しDWに帰ってしまった理由を、最近までずっと「レッドカードをスラッシュしたために、デ・リーパーと同じ流動体になったせい」だと思ってました。
そのためアリジゴク作戦の影響をギルモン達も受けてしまったと・・

レッドカードを作ったSHIBUMIでしたので、彼が今回の真の黒幕だと考えた場合、実験の失敗2種(デジモンのリアライズとデ・リーパー急速進化)をリセットするために、 レッドカードをあえて作り全てを元の世界へと戻した。(デジモンが退化することも計算上に入れた上で)

でも、退化した原因は実は違かったのでは?とも思い始めました。

「僕のレッドカードは失敗だったんだ・・」(SHIBUMI)
「何が起こる?」(鎮宇)
「予想よりも早い、デジモン達との別れ」(SHIBUMI)
(▽第51話「夢見る力こそ僕たちの未来」タオの会話より)

というセリフから考えるに、レッドカードが無くともそのうちデジモン達は退化してしまう運命だった
のではないでしょうか? 何の影響で?と考えた時、50話デ・リーパーゾーンに突入した時の山木達のサイドで、
タオの「私は覚悟している、どう思われようとも・・」という言葉を思い出しました。

そういえばラスト、テリアモンに無断でシャッガイのデータをロードさせてたりと、世界を救うために色々勝手なことしてましたね。 山木は「君のデジモンを傷つけることはない」と言っていましたが、あの言葉は本当に事実だったのでしょうか? シャッガイを利用した「オペレーションドゥードゥルバグル   アリジゴク作戦」によってあの空間内にいたデジモン達は退化してしまった。

もし本当に退化した理由がアリジゴク作戦にあるとすると、この世界でデジモン達が肉体を保て無くなったのは
タオ達皆のせいってことになります
結局は人間界を救うための小さな犠牲っていう大人の選択を見たような気がします。 テイマーズを子供の頃最初に見た時の感想は何となく大人vs子供というようなことが印象としてありました。
大人たちが関わったせいでデジモン達と別れちゃったんだと・・
その後放映された暴走デジモン特急のような未来が来たらよかったんですけどね・・
『オリジナルストーリー メッセージ・イン・ザ・パケット』を聞いた後に、この映画を見るとより強くそう思ってしまいます。 デ・リーパー戦が無かったらあの未来になっていたのか・・製作者のみぞ知るって感じです。

余談ですが、当時ブルーカードは商品化されましたが、レッドカードは商品化されず非常に残念だったことを覚えてます(><) 以前イベントに参加した際、自作でブルーカードの名刺を作ってる方もいてマークを箱押しにして凄くかっこよかったのを覚えていたので いつか公式でもレッドカード出てほしいなと思っていました。

それがついに!15年の時を超えてレッドカードが商品化した時には、本当に本当に!嬉しかったですね
当時出来なかったものが、時を超えて出てきてくれて感謝感謝ですw(幻の高速プラグインDともかね)


テイマーズ1984でのリアライズについて

小説を見る限りグレイモンが実体化に成功したかどうかは不明です。
何故ならデイジーはグレイモンの姿を完全には見ていません。
見えない存在と考えると、この段階では完全なリアライズには至っていないと考えられます。 DWと現実世界の狭間の空間でグレイモンは存在していた可能性がある(幽霊的存在)
その後更に研究され2001年頃にSHIBUMIか何者かがデジモンの実体化に成功したと考えます。

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