-デジモン達が消える理由と18年後の未来‐ ツイート
さて、ラスエボ公開されたわけですが、一番のキーポイントと気になったのが、
「大人になったらデジモンと
別れなければならない」という点です。
この点については、非常に謎が深いですね。
そんなわけで、今回は「消えてしまう理由はメノアの言ったことが事実なのか?」
「消えてしまったデジモン達が2028年までにどうやって戻ってきて02のラストへとつながるのか?」という点について考えていきます。
きっと田口監督や制作陣が構想している2028年までの未来が既にあると
思うので、
いつか『田口監督の考える未来』
が何かの形で知れたらいいなと思いながら考察していきます。
※なお、今回のラスエボの考察について【全てが初期の設定どおりではない】という点も考慮に入れつつ、
新旧のあらゆる可能性の設定を織り交ぜながら考察をしております。
文中では当時の設定を基にする場合【旧設定】と表記させていただき、内容も記載していきます。
第2章:進化を阻害されたpart1(環境による弊害)
さて、前章ではデジモンが消える理由はメノアの説が正しいとして考えていきましたが、
今回は逆にメノアの
「デジモンが消えてしまう理由が間違ってる(別の理由がある)」という説で考えていきます。
というのも、今回の理由ですが、ホメオスタシスやゲンナイの言葉なら信憑性は高いですが、メノアの説は
どう考えても主観的な意見が強いように感じられました。
なのでメノアがそう思い込んでいるだけで、
本当は別の理由があるのでは?と・・
ここで消えてしまう条件は何か?と考えてみました。
年齢順?選ばれた順?等々様々考えてみましたが、いまいちしっくりくるものがありませんね。
ここで視点を変えて、
最初に「デジモンと別れる」と聞いたとき直感的に自分としては
「進化が阻害された」と感じました。
なぜなら、デジモンアドベンチャーの物語は「人類全体の進化の物語」だからです。
(2017/12/13放送の「デジモンストーリー サイバースルゥース HM」等での、角銅さんのコメントを参照)
併せて、無印・02で描かれている過程は「人類がだんだん進化していく、途中の段階の物語」なのです。
つまり「最終的な進化は1人1体、自分の分の魂の片割れ(パートナーデジモン)が存在する」ことになりますので、
「デジモンと別れる(魂の片割れと共生出来なくなる)」=人類の到達すべき本来の未来が「阻害されている
状態」というわけです。
そういった「進化の阻害」と「原因」を考えながら今度は見ていきます。
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‐人類側の問題(環境が整っていない為)‐
何かの要因で進化が阻害されていると考えた場合、 個人的に気になったのが、メノアの回想のシーンでした。
「私はこれから、自分の力で生きていくんだ」
「これからは、ひとりでも大丈夫」
「これからは自分の力で人生を切り開くの!」
これを見ると、メノアは成長するにつれて他人との確執からか「自分自身(1人)で」が強調されています。
更には、自分自身が人間社会で生きていくのにモルフォモンはいなくても成立する。
ある意味「モルフォモンが置いてきぼりにされている」ことも伺えます。
モルフォモンはその時も大切にはしているでしょうが、あくまで【別個体】という意識です。
太一達も、お互い冗談でパートナーを「大学に連れて行ってやれよ」という問いに 「俺には俺の生活がある」と言っています。 【俺には俺の】という事はアグモンはかけがえのない存在だけど、やはり自分と別個体という認識なのです。 また、太一は明らかにアグモンと距離を置いていると思います。
というのも太一が一人暮らしを始めたのは大学に入った直後(ラスエボ小説版P35参照)でした。
それから4年も経っているのにアグモンが太一の部屋に来るのが「初めて」だったのです。
ゲートが開けていつでもアグモンと一緒にいられる昨今にも関わらず一緒に暮らしていないという事はあえて距離を置いてる可能性が伺えます。
※ま、おそらくこれは、デジアド第21話でアグモン(コロモン)が初めて太一のマンションに来た時の会話
「中は狭いんだね」「ほっとけ!」ってオマージュなのだと思うんですがね・・
1999年のあの頃から時代は進み、デジモンが飲食店に堂々といられる時代となった2010年になっても、
まだデジモンが人間の領域に当たり前のように存在できる時代まではまだ遠いようです。
これは太一達、1個人の意識のせいだけではなく現実世界のデジモンとの共生環境がまだ確立していないことから起こる【環境的な壁】の弊害なのだと考えます。 隠す必要などないが、まだ周りにパートナーデジモンを持つ人間が少ない中でアグモンを連れていきづらい。子供のような変わらないアグモンですと、 それだけでワチャワチャしてしまい、大人の空間にはどうしても連れて行きにくいかもしれません。
そして、逆に「選ばれし者」などと言われてるヤマトから察するに、選ばれし子供たちはある意味
「普通の人間」として普通に生きたいと大人になるにつれ感じているのかもしれません。
それでなくても特別視されるのに、デジモンがいたら余計に周りから異色の存在となってしまう。そんな状況に疲れてしまっているのかもと。 そんな状況からあえてデジモンと距離を置いているのかもしれないと。
しかしパートナー関係はきっと「お互いが必要としあって」本当の意味で共生し、一緒に成長することで成り立っているのだと思います。(他人などではなく自分の一部という認識)
人が人として構成されているもの(骨や脳・皮膚)の様に、太一という存在がいたらアグモンは太一を形成している体の一部の様に当たり前にそこにいる。それこそ四六時中。 それが最終的な共生の形かと。
(02ラストで外交官をしている太一と一緒にスーツを着て仕事をしていたアグモン達の様に・・)
しかし人間社会では、まだ世界全体の環境が整わない為、こういったパートナーとの本当の意味での共生関係を築くことが出来ない。 結果的に煩わしさを感じてしまうことで、それが進化の過程でそぎ落とす
(不要な要素)という選択をされてしまったのだと思います。
人が進化の過程で、本来は持っていたエラやしっぽを無くしたように、人類の最終的な進化に到達する段階で起こってしまった一時的な悲劇??という所でしょうか?
しかし、これに関して2028年までには、更にパートナーを持つ子供が増えていきます。 それこそ学校にいる全員の子供にデジモンが存在する未来だってそう遠くない。 そして、太一やパートナーを無くしてしまった子供たちがこの後デジモンと人間が隔たりなく共に生活できる「環境・法案・制度」を作っていこうと動くのだと思います。 そうすることで、デジモンをどこにでも(それこそ大学だろうがどこにでも堂々と)連れていくことができ、デジモンを煩わしく思ったり、距離を置くことも無くなり、 全ての環境が整った後の未来では『パートナー関係の解消は起こらなくなる』
そして彼らのパートナーも環境が整った後、何かのきっかけで戻ってくるのかもしれませんね。
ただこの件に関して、あの場で明確に距離を取ってることが分かるのが、メノア・太一・ヤマト・空だけで
光子郎・ミミ辺りは社内でもデジモンを連れて一緒に共存してるので微妙なところです。
丈に至ってはtri.を含めると・・tri.の段階でゴマモン消えてしまう。。。みたいなことになりそうですが・・
とりあえず一つの説として・・ -
‐デジモン側の問題‐
上記では、子供たち(人間側)の問題と考えましたが、「本当の意味での共生」
「共に進化し、生きていく」と考えた時、「デジモンだけは成長していない(精神的に)」
「変わらない(不変)」という点も気になりました。
Tri.が始まる以前は個人的な見解として、子供たちが大人に近づくにつれて 一緒に生きているデジモン達も
大人の様に成長していくんじゃないかな?と思ってました。 魂の片割れは常にもう一人の自分なので、
お互いが刺激しあって変わっていく。 でも、公式設定は「デジモンは不変」データだから変わらないという
解釈で進んでいます。
確かに、現実で考えると、子供の頃からプレイしているデジタルモンスターやゲームは大人になってプレイ
すれば、 プレイする側は大人だけど、ゲームの中身は昔のままで変わらないですもんね。 勿論デジモンは「ただのデータ」ではありません。なので今は人工知能的な位置づけだと考えたらどうでしょう?
生き物のような考えをしているように見えても、ある一部分だけプログラムの域を脱していない。AIで言うとシンギュラリティが起こっていない (これは旧設定を完全に逸脱します)
共に生きていく中で、デジモンだけは子供の考えのまま変わらない。
変わらないことで、成長した太一とアグモンの考えや行動に確執が生まれる。 成長した子供たちにとって、
過去のままの自分は、一部ではなく別物となってしまう。
その結果、もう一人の自分が、もう一人の自分として無し得なくなり、共生関係が破綻してしまう。
よってパートナー関係が解消されてしまった。
※そもそも、性格が子供達と真逆のデジモンもいるから、それはないのでは?と思うかもしれませんが、
これは大人(現在の魂)と子供(過去の魂)の考え方による確執です。
そう・・最終的な人類の進化に繋がるためには、「デジモン側の精神的な成長」も必要なのだと考えます。
俗にいう、AIのシンギュラリティ。デジモンが新たな領域に進化することで、2028年の最終的な人類の進化が待っているのではないかと思います。
なお、デジモン側が子供のまま変わらない・不変」というのも、「進化しない」という事なのでは?
と考えた時、 これは旧設定にある太古の昔の「進化しない概念」の何かが影響しているとも考えられますね。
太古の昔デジタルワールドが「進化」の概念を選んだ際に何かあったのかもしれません。
なのでその事と、 この後来るであろう?地球外からの敵とは繋がっていて、その敵との対戦の中で、
太古よりデジモン達に組み込まれていた「不変プログラム」が解除され、 デジモン達も精神面でも成長できる。それにより、大人になった子供たちと確執が生まれることがなくなり、別れなくなる未来になるのでは?と思います。
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