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-デジモン達が消える理由と18年後の未来‐

さて、ラスエボ公開されたわけですが、一番のキーポイントと気になったのが、 「大人になったらデジモンと
別れなければならない」という点です。 この点については、非常に謎が深いですね。

そんなわけで、今回は「消えてしまう理由はメノアの言ったことが事実なのか?」 「消えてしまったデジモン達が2028年までにどうやって戻ってきて02のラストへとつながるのか?」という点について考えていきます。

きっと田口監督や制作陣が構想している2028年までの未来が既にあると 思うので、
いつか『田口監督の考える未来』 が何かの形で知れたらいいなと思いながら考察していきます。

※なお、今回のラスエボの考察について【全てが初期の設定どおりではない】という点も考慮に入れつつ、
新旧のあらゆる可能性の設定を織り交ぜながら考察をしております。
文中では当時の設定を基にする場合【旧設定】と表記させていただき、内容も記載していきます。



第3章:進化を阻害されたpart2(何者かの力による妨害)

さて、3章でも、基本は前章と同じくメノアの説である「デジモンが消えてしまう理由が間違ってる
(別の理由がある)」という説で考えていきます。
更に、前章ではどちらかといえば環境・自然淘汰的な理由(黒幕はいない)で考えていきましたが、
3章ではデジモンとパートナー関係が解消される事象は「 何者かが仕組んでやっている(黒幕がいる)
という説で考えていきたいと思います。

  • -ホメオスタシスの意思によるもの-


    tri.の際にも「ホメオスタシスの試練説」として似たような内容を上げさせていただいていたのですが、
    今回改めてこの結論に至った1番のきっかけは、 『ゲンナイが太一に対して、とても冷たい印象だった』という点。 更には、今回の選ばれし子供達が意識を失う・パートナーデジモンまでも消えてしまう現象への対処・打開する手立てに関して、『ホメオスタシス側では全く協力しない』点からでした。

    おそらくtri.のあの印象が強すぎて、そう感じているのかもしれませんが、無印、02での「ゲンナイ」って
    どっから見ても「選ばれし子供たちの味方」って感じで、とても親身に接してくれる印象でした。
    しかし今回は現れはするも、完全に他人事という感じで本当に冷たい。
    そう考えるとホメオスタシスが1枚噛んでいるのでは?と思えてきたのです。
    しかし、仮にホメオスタシスが意図的に起こしているのだとしたら、何故選んだのにパートナー関係を
    解消するのでしょう? と疑問になりますよね。

    そして、そう考えた時これは、良くも悪くもホメオスタシスの予想をはるかに上回る
    人類のデジタル技術の飛躍的な進化の影響」 が原因だったのでは?という考えに至りました。
    というのも、2010年に関しては「スマホ型デジヴァイスの出現」により下記の事が出来てしまっています。

    ①デジタルゲートを自由に開けられる(D3のゲートを開く機能を更にアップグレードした形)
    ②デジモンを成熟期へと進化させられる(デジヴァイスの進化機能)
    ③完全体以上へと進化させられる(紋章の機能)

    これが、「ゲンナイ」の力を借りて作ったものではなく、独自に作ったものだとしたらどうでしょう・・・
    仮にYESだとするならば、デジヴァイスの機能全てが『人の力のみで解析・具現化された』という事です。
    それもスマホがデジヴァイス・D‐3の役割を担い、また紋章とタグの機能まで追加されてしまっています。
    もちろん、これがデジヴァイスとスマホを連動させているだけで、スマホでデジヴァイスをリモート
    (遠隔操作)して使っているだけかもしれませんが・・

    遠隔にしろデジヴァイスの代替品を作成できたにしろ、そういったシステムを光子郎が構築出来たという事は、『他の人間でもデジヴァイスを作れる可能性』が非常に高いということにもなります。
    仮に悪意のある人間が作成できてしまった場合、例えば、選ばれし子供でない人間がDWへと足を踏み入れることもでき、パートナーでもないデジモンを進化させることも出来てしまう危険性も 考えられます。

    また、D‐3のゲートを開ける機能は、今や安易に使用されているように感じました。
    おそらく現実世界とDWは別世界であり「次元の壁」のようなものは存在していると考えられます。
    しかし、選ばれし子供たちが安易に何度もこのゲート機能を使うことによって次元の壁に影響が全く出ないといえるでしょうか?(セイバーズのような状態) これにより、世界の均衡に影響が出ているとしたら・・・

    つまり大人になればなるほど、人間がデジモンやデジヴァイスを持つことにより、DWや世界のバランスを意図せずとも崩しかねない危険が増していくという事をホメオスタシスが導き出したとしたらどうでしょう?
    まぁ、デジモンを消したとしても、他のまだパートナーが存在する選ばれし子供の協力を得てデジモンの研究は出来るわけで、完全にデジモン技術の悪用を遮断したいのであれば、 最初から選ばなければいい
    (もう増やさなければいい)んですけどね。

    ただ、そうしないのはデジタルワールドの危機を修正するためには、どうしても人の力(選ばれし子供)は必要不可欠であるため。 もしくは「パートナーデジモン」が生まれること自体は、もはやホメオスタシスにも止められないという理由から、全員のパートナー関係の一斉解除を行わないとも考えられます。

    話は若干それますが、今回の件仮にホメオスタシスの仕業じゃなかったとしても、
    「パートナー関係の解消の事案」については、世界のバランスを崩すことはないという位置づけであり、
    ホメオスタシスとしては対処するつもりはない案件。という事だと思います。
    仮に選ばれし子供とパートナーの解消の事象が世界の安定を崩しかねない事だとしたら、こんな平然と構えていないはずです。 その為ホメオスタシスがこの件に深く関わっていなかったとしても、パートナーの解消についてホメオスタシスは世界の安定に影響は無いと考えられます。

    併せて、メノアの行動による【選ばれし子供達の意識喪失事件】に対しても、非協力的であることからホメオスタシス側としては、これに関しても世界やDWには影響の出ない案件という結論になります。
    まぁ、これから修正プログラムとして動いてもらう子供以外の選ばれし子供たちの使命は既に完結しており、仮に将来世界やDWに危機が訪れたとした場合は『別の誰かが選ばれる』 (変わりはいくらでもいる)ので、突き放して考えればホメオスタシス側としては、そんなに問題ではないのでしょう。(少々酷い考えではありますが・・)

    仮にホメオスタシスが、選ばれし子供達が大人になることで、意図せず世界のバランスを崩す恐れがある事を防ぎたいのであれば、 子供たち自身の時間が永遠に止まった状態であの場に集められた方が、ある意味ホメオスタシスにとっても都合がよいのかもしれません。 そう考えると、ネバーランドという場所とエオスモンは
    ホメオスタシスが作った、『選ばれし子供の幸せと世界の安定両方を守るため(危機を脱するため)に作った 修正プログラム』だったのかもしれません。

    ここでふと、 これはホメオスタシスの皮をかぶったイグドラシルの可能性なのでは?と思った方もいるかもしれませんね。 その可能性も含め、一応メノアが何年にパートナーが解消されたか推察してみました。
    今現在、彼女の明確な年齢が出てきてないんですが、現在が2010年であり、作中内のセリフで
    「8年前にパートナー関係が解消された」「当時14歳」という事から2002or2003年にパートナーと別れた
    (現在22歳)と考えられます。 選ばれた時期は9歳なので、97or98年頃の選ばれし子供かと。(誕生日のことも考慮に入れて検討)

    2002~03年だと02事件の真っ最中もしくは、ベリアルヴァンデモンの事件が終わって、デジヴァイスの形がD-3に変化している頃ですよね。 その段階でイグドラシルが誕生しているとは少々考えにくいです。 なので、この時期は本来の『ホメオスタシスのまま』という事になります。

    ちなみに、メノアがパートナー関係喪失の第1号なのかどうなのかも不明ですが、
    (姫川・望月のような戦いの中での「予期せぬパートナーデジモンの消滅」は除外)
    メノアは神童でありデジモンの研究をこの頃からしていたと考えるなら、メノアの無意識に発見した何かが、ホメオスタシスにパートナー解消を決断させるきっかけとなったのかもしれません。

    今回の件にが関わっている関わっていないにしても、現状tri.の頃から状況を見ていると、いい意味でも
    悪い意味でもDWの解析技術の流出がされているという懸念がありますね。 時には敵側もその技術を使っているし、ホント田村睦心さんがデジナビで言っていましたが、光子郎が敵でなくてほんと良かった(笑)

    上記から、仮にホメオスタシスの意思ならば、2028年までに味方だったホメオスタシスとの対決。
    というか説得・和解があるのだと思います。
    デジモンセイバーズのイグドラシルがマサルとアグモンとの対話を経て、彼らに希望を託したように、
    太一達人類もそういった試練を乗り越えて2028年の未来へと繋がりホメオスタシスによってパートナーも
    戻ってくるのだと・・


  • ‐進化を阻害する者(地球外からの敵)‐


    さて、先ほどはホメオスタシス説を出しましたが、この件が進化を阻害していることによる影響であるならば、単純に旧設定にもある「地球外からの敵の影響」という線も考えられます。
    むしろ今までの構成と、02の後に繋がる地球外の敵という観点から言うならば、今回の現象が実は
    進化しない概念」の延長線上にある敵の仕業であるのも不思議じゃありません。
    それの原因を究明する為ヤマトは宇宙飛行士になった。 という所にも繋がります。
    ※勿論ラスエボ自体にはそういった描写や地球外の敵の事件はありませんので、ラスエボ上でヤマトが
    最初に宇宙飛行士を目指そうとするきっかけは別だと思います。

    ただ今回の敵は月や木星ではなく『太陽』にいるんじゃないかな?と・・
    というのも、

    1.小説版の冒頭でオーロラ誕生の現象を描写している一文が、何故かなり細かく出てきている

    2.オーロラが発生したことによって、今回の事件の要因であるエオスモンが誕生した
    (少なからずオーロラの何かが作用したと思われる)

    3.頻発するオーロラは、実は今回の事件とは関係ない可能性がある。
    (なぜならエオスモンが誕生したのはオーロラが現れた日であり、エオスモンの存在と頻発するオーロラ現象に因果関係がない可能性。原因は別物と考えることも出来る)
    と考えられるからです。

    ただ、そうなると 逆に地球外の敵のせいであるとするならば、『ゲンナイが冷たい』という点がいささか引っかかりますが、 仮に今回現れた人物が実はtri.の偽ゲンナイだったとも考えられます。
    ※また、tri.の偽ゲンナイは地球外の敵の使者の可能性も・・

    ただ仮に『本物のゲンナイ』だったとしても、ホメオスタシスの意思に反して行動している可能性があります。というのも、ゲンナイには未だに『暗黒の種子が埋め込まれている』からです。
    (デジモンアドベンチャードラマCD 2年半の休暇 2001年4月:チャットを参照)

    仮にその種子のせいで、未知の敵の手に既に落ちてしまっている状態だとしたら・・
    そう考えるとゲンナイが冷たいのもですし、ホメオスタシスは今回の件を対処しようとしたいが、手足として
    機能するはずのエージェントが動いてくれない為、 対策ができない状態だったのではないかと。
    (本当は今回の件も世界のバランスを崩しかねない非常に危険な事象だった可能性)

    ネバーランドの状態は、楽しかったあの頃の時間のまま動かない。時間が進まないという事です。
    つまりは成長しない、【進化しない】という事に繋がります。 言い換えれば、永遠に時が止まっている為「死」と同じ状態となります。今回はメノアの中の心の闇を敵が利用し、修正プログラムとして働く
    【選ばれし子供達を封印する敵側の計画】だったのかもしれません。

    併せて、2002年にメノアに起こったパートナーデジモンとの別れも地球外の敵によるものと考えます。
    大人になる(人間側の進化が止まる)といったある特定の条件下にのみ、敵側がデジヴァイスをハッキング
    出来る(セキュリティホール)を敵が発見しており、 その事でカウントダウンリングが発生させ、パートナーデジモンを消滅させることが出来た。
    そう簡単にハッキング出来るのか?って点が引っかかると思いますが、別考察「クラウドとダークタワーについて」にて書かせていただいたように、 実は2002年の段階で既に、敵側はデジヴァイスなどの機能について解析が大幅に進んでいる可能性があるからです。(別考察「クラウドとダークタワーについて」を参照 )

    人間にもデジヴァイス機能を解析しそれと同等のものを作成できるのであれば、敵側も解析し悪用することが可能です。 それも、2002年にはおそらくデジモンカイザーのおかげでデジヴァイスの仕組みとデジモンの進化技術は敵側の手に渡っているとも考えられます。

    そんな中たまたま年齢より早く大人になりかけているメノアのデジヴァイスをハッキング出来たことで敵は
    この計画を水面下で実行していたのだと。 もしくは、最初から最終目標は「選ばれし子供の意識の封印」
    であって、 敵側による8年越しの計画だったのかもしれないですね。

    ダークマスターズが自分たちの意思でDWを支配しようと思っていたが、実は地球外の敵の概念の通りに動かされていた事象と同じく、 メノア自身も長い時間をかけて『進化しない概念の思い通りに動かされていた』
    今回のエオスモンの事件も起こるべきして、起こさるよう仕向けられていたのだと。  


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    そんなわけで、今回の件ホメオスタシスにしろ地球外の敵にしろ進化を阻害されているという観点は
    変わりないので「作為的なことによる現象」と考えると辻褄は合うのかな?と・・

    ただ、現在消えた「パートナーデジモン」達がどこに行ったか(進化しない概念の敵側に落ちている可能性)
    によっては、太一達はまたつらい試練を乗り越えなければならないのかもしれないですね。
    ま、ある意味「敵はメタルグレイモン!」とかのオマージュとして02組の戦いという形で
    次に繋がるといえば繋がるのかな??と思います。
    この世界での最終的な進化の形は「人類全員にパートナーデジモンが存在すること」になるので、
    全ての可能性としてシンプルにこの可能性もあると思います。

    というわけで、様々な可能性からラスエボのその後と消える理由を考えていきました。
    2010年から2028年まで考えていくと、現時点では本当に無限の可能性があるくらい多方面に
    物語が広がっていきました。 どれかの説が当たってたら嬉しいですが、とりあえずこの作品を作って
    くださった田口監督の頭の中にある、 『ラスエボ後の続きの物語』をいつかどこかで知れたらしいですね。
    それこそ、何年か後にまた映画館で・・

    そして大和屋さんが仕込んだという要素も非常に気になる所www

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