-ホメオスタシスの行動の矛盾とアポカリモン-
-アポカリモンのデータの重要性-
5章にてメイクーモンはアポカリモンのデータのカケラを内側に宿したデジモンという事が明らかになりました。
そして、メイクーモンの変化は、「進化ではなく変異」というセリフがあったのですが、
これが、進化ではなく変異だったって理由が非常にあいまいで難しいのですよね。
実際の進化論の中にも突然変異説や、突然変異を起こした生物が生まれ、それが自然淘汰により生き残った結果が、
進化になるというネオダーウィニズム(総合説)があり、変異は実は進化と繋がりがあるんですよね。。
だから、おそらくアポカリモンの概念である
進化しないという概念のデータを持っているから、進化ではなく変異と位置付けされているのだと考える事にしました。
これはホメオスタシスが意図的に作ったデジモンなのか、アポカリモンが倒された後の生まれ変わりが
自然に存在してしまったのか・・
現時点ではどちらとも取れます。
しかし1章冒頭の「デミウルゴスは自らを生み出しし存在を知らず~」という部分を見るとすれば
意図して作られたという線が高そうな気もしますね。
しかし、ラスボスであるアポカリモンのデータであると分かっていながら、
何故今までそのままにして
おいたのでしょう??
ホメオスタシスが今まで知らなかったとかであればまぁ・・
ただ、話の流れからするとそうではなく全てを知っているようにも見えます。
まして意図的にホメオスタシス側が作ったデジモンであれば、アポカリモンが入った奴がやはり危険な存在
と分かった時点で、
もっと以前に倒すなり封印するなり出来たのではないでしょうか??
しかしそうはしませんでした。
もちろん、02のブラックウォーグレイモンの際も危険な存在=すぐに倒すといった手段をとらなかったのが
ホメオスタシスの傾向でしたので(ホメオスタシスの意思を代弁していたと思われるチンロンモンはブラック
ウォーグレイモンを倒そうとはしなかった点から推察)
ホメオスタシスとしては闇=すべて排除ではなく、その闇が世界の均衡を崩す危険性が出るほど強大になりすぎた
場合は対処するという考えなのだと思います。。
1999年にアポカリモンの生まれ変わり?の存在を確認するも、
唯一?メイクーモンの力を抑制できる芽心の存在がいたということで即消去は見送った。
ただ・・・忘れてはならないのは『この世界を滅ぼしかけた諸悪の根源』ともされる
アポカリモンのデータのカケラという事なんです(汗))
ちなみに余談ですが、このアポカリモンのデータを宿したデジモンはメイクーモンだけではありませんでしたね。
デジモンテイマーズの映画「冒険者たちの戦い」のメフィスモン。
こちらのデジモンはアポカリモンのデータの破片から生まれた存在でした。
「オマエは地球上に存在するすべての命を憎み消えて行ったアポカリモンのデータの破片から生まれ、
その恨みを引き継いだ」(デジモンテイマーズ「冒険者たちの戦い」のオメガモンのセリフより)
こちらのメフィスモンはメイクーモンとは違い、アポカリモンの恨みや記憶を残しているようでした。
しかし、ここでテイマーズだから別の世界のアポカリモンの話で無印とは繋がっていない。とも考えられるかと
思いますが・・・
実は無印の世界と繋がった話の可能性もあるんですよね。そのセリフがこちら・・
「私はオメガモン キミたちとは別次元のデジタル世界から奴を追ってきた あらゆる命の破壊を目論む
もっとも危険なデジモンを倒すために」
(デジモンテイマーズ「冒険者たちの戦い」のオメガモンのセリフより)
つまり、別次元のデジタル世界が無印の世界で、オメガモンにメフィスモン消去命令を出したのが仮にホメオスタシスであるとするならば、メイクーモンの件でも少しでも
危険があると判断した時点で消去という決断をしてもいいはずなんです。
それなのに今回は3章リブートまでメイクーモンの消去命令は出てませんでした。
暴走状態ではなくとも、既に2004年以前からメイクーモンの影響でDWに異変を及ぼしていたとなると考えるならば、
この時点で芽心のメイクーモンの力を抑え込む力が無意味だと分かってるハズなんです。だからこの時点で対処するために動けたはずです。
仮に対処要因として派遣されたのが02組と考えるのであれば、メイクーモンとの接触があったはずですが、
芽心が何も知らないので02組は「原因を掴むもその前にアルファに倒された」か、「感染原因を特定する前に
アルファに倒された」のどちらかです。
ただ大元が分かっているにせよ、分かっていなかったにせよ、結局5章でジエスモンがメイクーモンを倒すという
手段に打って出た点で、
やはり『リブート前にジエスモンで対処することも可能なのでは??』という別ページでの疑問に立ち戻ることになります。
ホメオスタシスの相関図でも考えましたが、ホメオスタシスは『全世界orデジタルワールドの安定を望む物』です。
そしてハックモンはリブート前から存在していますので、リブート前にジエスモンで倒すという最終手段が使えたはずなんです。
それでもジエスを出さずにリブートを選びました。(リブート前は進化出来なかったのか??)
この理由を、3章のラスト時メイクーモンを倒したとしてもすでに手遅れでDWの感染状態は修復不可能だった。
と考えるならば、ジエス出さずにリブート選択という事も考えられますが、
それならばリブートしなければいけなくなる状況の前にジエスモンを出して倒す決断を行えばよかったはずです。
ラグエルモンへの変異という5章の事象を懸念して出したくなかったのでしょうか??
こう考えていくと、リブートの影響でDWに不具合が起こってしまうの危険性よりも
『アポカリモンの力を宿したメイクーモンの方が大事なのではないか??』
という結論が浮かんでしまいます。
もう一度言いますが無印の世界の危機の発端であり、ホメオスタシスとは相反する「進化をしない」という概念
を持つアポカリモンの力なんです。
それにもかかわらず、DWが量子の海に飲み込まれて消滅してしまう危険性よりもホメオスタシスが
アポカリモンのデータを有したメイクーモンを優先してきたのには
何か意味があるのでしょうか??
アポカリモンのデータを優先させる理由
上記で書きましたが、アポカリモンのデータの優先順位がホメオスタシス側にとって高いように見えてきました。
仮にこの説が正しいとして、何故そこまでしてアポカリモンのデータを残しておきたいのでしょうか??
考えられる理由を上げるとすれば、
●アポカリモンのデータとホメオスタシスのデータには関連性がある
●将来起こる危機(宇宙外からの敵)に対しての修正プログラムとしてアポカリモンのデータがどうしても必要
等があげられると思います。
まず、①について。
光と闇は表裏一体という事から考えるに、アポカリモンを完全に消した場合ホメオスタシスも消滅するような関連性があったのかもしれません(ゼヴォのアルファモンvsデクスドルゴラモンのようなイメージ)
アポカリモンに攻撃を与えればホメオスタシスも同じ部分が消滅する。全て消滅させた場合ホメオスタシスの存在も無に帰るという可能性です。
ただ、過去の文献やアニメシーン等からホメオスタシスとアポカリモン(進化しないという概念)が元々一つや
同じ存在という事を示唆するシーンや文はありません。更に
冒険者たちの戦いの件から見ても可能性は非常に低いと思います。
しかしながら、色んな光と闇や宇宙の進化や秩序等を調べると闇がなけらば光は存在しないというようなワードも出てくるので、
アポカリモン(闇)のデータは世界にとって、デジモン達の進化にとっても少なからず必要なのかもしれないですね。
そして、純粋に今までのアニメからの事実を優先して考えるなら、ば②の方がこれまでの経緯や矛盾等を考えると
個人的には辻褄が合うのではないかと思われます。
そもそも、なぜ世界を滅ぼしかけた危険極まりないデータを使ってデジモンを生み出す必要(偶然生まれてきたならばそれを放置する必要)があるのでしょうか??
そう考えると、何かの対策の為にメイクーモンは必要であると考えられるのです。
考えられるのは、例えば2027年までにおこるであろう宇宙外からの敵への対策です。そもそもアポカリモンは宇宙外からの敵であります。
更に、昔の選ばれし子供達によって封印されましたが、この封印はアポカリモンが自力で壊したのではなく、
別な宇宙外からの敵(ミレニアモンという話がある・・)がアポカリモンの封印を解いたと、
以前角銅監督のツイッターで拝見したことがあります。
それを元に考えるならば、今後現われるであろう宇宙外からの敵と同等の力を使い、その敵に対抗しようと
ホメオスタシスは考えたのではないでしょうか??
この同等の力というのがデータに混在する「2」です。
まだ断定はできませんが、5章のラストでオファニモンFDとラグエルモンが融合する際、上空から謎の生き物が出現します。
あれはオファニとラグエルが融合する際に見えた姿にも見えますが、融合しかけた2体が謎の生き物に
『喰われている』という風にも見えます。
そして、ヒカリの「奪う」という言葉はヒカリ自身の言葉とも取れますが、憑依されて何者かが喋っているのかもしれないとも思いました。
あの存在がイグドラシルなのか、ホメオスタシスなのかは分かりません。しかし、ヒカリに向けられた光子郎のPC画面にはのデータの配列に多数の「2」が混在していました。
もしヒカリに出現した力とあの謎の生物が宇宙外からの敵だとするならば、宇宙外の敵=「2」のデータを持つものという事になります。
そう考えると、デジモンがいくら強大なそれこそ究極体の力を持とうとも、デジモンのデータに『2』が入った時点でTriの現状で見る限りデジモン達は終わりです。
これを考えるならば、宇宙外からの敵というのはそれほどまでに「強大で恐ろしい存在」であるという事だと意味しています。
『毒を持って毒を制す』ではありませんが、同じ宇宙外からの敵のアポカリモンのデータを使い宇宙外からの敵に対抗するデジモン
(2のデータを持っている者)としてメイクーモンは作られたのではないでしょうか?
しかし結果的には失敗。ただし、それを消してしまえば宇宙外からの敵への対策が無くなってしまう。
そう考えると、パートナーによってどうにか力を抑える事の出来る状態ならば、まだまだ未知数のメイクーモンには可能性がある=抹殺しない方がいいと考えていたのかもしれません。
ま、これを考えてもやはり、リブートを優先させたのにはいささか疑問が残りますが、
リブートを行う事で、大きくなりすぎたライブラの力を元に戻したかったのだと思います。
しかし、宇宙外からの敵の力を秘めていたためか、ホメオスタシスの意に反してライブラの力は初期の状態には
戻らなかった
=最悪の事態の為、やむ終えずアポカリモンのデータは消去すると決定。
という事なのかもしれませんね。
ちなみに、あくまでもifの話ですが1999年に芽心の元に行っているという事から考えるならば、
メイクーモンは
もしかしたら2000年にやってくる宇宙外からの敵『ミレニアモン対策』として作られた(誕生した)
デジモン
だったかもしれませんね。
結局暴走懸念がある為、リョウと賢が新たに選ばれた・・とかとか・・