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-アノードテイマー・カソードテイマー編-



このリョウシリーズの発端である、アノカソの物語は1999年12月31日が舞台です。
ストーリーは大まかには、太一達の冒険にて1度は倒されたキメラモン(TV版無印では出てない)と
ムゲンドラモンが互いに生き延びる為に融合し新たな変異体(ミレニアモン)となって生まれ変わったために
太一達は本来なら倒したはずのデジモンとの戦いに敗れ捕まってしまった…

太一達を救い出し、ミレニアモン倒すのがリョウに課せられた使命です。
…っておそらく、説明しなくてもお分かりかと思うのですが(苦笑)
で、この話を事細かに見ていった所、ある疑問が浮かんできましたので順に考えていきたいと思います!

なお、今回解説図も使っていますが詳しく見たい方はここをクリック(別タブ開きます)


‐Q1: -ミレニアモンはいつ誕生したのか?-

やはり気になってしまうのが、コレです!
ミレニアモンの出現により、時が歪み8.1~8.3の冒険がフリダシに戻ってしまいました。
(DWの時間が巻き戻るって考えると今回のtri3章を思い出してしまいますね)

アノカソでのアグモンとゲンナイの会話はこうです。

アグモン「だから ほんとうだったら あくのデジモンをたおして ぜんぶ おわっていた
オイラたちのたたかいも フリダシに もどっちゃったんだ!」

ゲンナイ「ほんらいなら たおした はずの デジモンとの たたかいに やぶれ タイチたちは
つかまってしまった…  アグモンを ここにワープさせることしか ワシにはできんかった…」

「▽バンダイ デジモンアドベンチャー アノードテイマー・カソードテイマーのシナリオより」



これを見て最初単純に、リョウの冒険は1999.12.31です。なので


① DWにミレニアモンが出現した時期→12月末辺り
② そこからDWの時間を巻き戻して、8.1の状態にする
③ 12月末辺りに太一達がもう一度DW(DWは8.1状態のパラレルDWA2)に召喚される。
④ 太一達は敗れ幽閉される。アグモンは太一になりすまし、見込みのある人間を探す。
と考えていました。ミレニアモンがミレニアムバグ(2000年問題)になぞられた話であるならば、出現は
12.31と考えるのが妥当です。

しかし、しかし、ゲームに同封されている説明書を見てみると、12.31ではなく、8.3~8.4の可能性も
あるのではないか?と判明しました。

突如、デジタルワールドの闇の奥底に出現した暗黒のデジモン、ミレニアモン。
このデジモンの恐るべき力によって、平和な人間界に戻るはずだった太一やヤマトら、選ばれし8人の子供達は、
囚われの身となってしまった!(※以下略)
(▽バンダイ デジモンアドベンチャー アノードテイマー・カソードテイマー 説明書P4-5より)


『平和な人間界に戻るはずだった』と書かれているという事は、 太一達はアポカリモンを倒した後、
現実世界に帰れなかったのでしょうか?(第54話が無かった)
もちろんただ単に、12.31に出現したミレニアモンが時間を巻き戻したせいで、本当は第54話の様に現実世界に戻れるストーリーだったのに、戻れなくなった。という意味での『戻るはずだった』という意味かもしれません。
では、ミレニアモンが8.4頃に出現した場合をもう少し考えてみたいと思います。

アポカリモン戦終了後、DWは新たな天地創造を迎え、そこでDWと現実世界との時間が同じになります。
しかし、ミレニアモンの影響で時間が戻るという事はDWの1日が現実世界の1分という事になります。
仮に、8/4~12/31ですと149日=60分(1時間)×24時間×149日=214560日
214,560日÷365日=587年305日

つまり8.4時点でDWの1日が現実世界の1分だった場合…588年の途方もない時間の間太一達は幽閉される
ことになります・・・・これでは現実的ではありませんね。

それに無印歴史では、現実世界でのヴァンデモンとの攻防戦が約2日半(DWでは約10年)がありましたが、
その間にダークマスターズはDWをほぼ掌握していました。そうなると588年もあったら太一達を救うどころか
DWは消滅してますね(汗) そうなると『DWの時間は現実世界と同じというのは変わらない』という結論になりそうなんですが、今度は『リョウの冒険後の時間の矛盾』に繋がります。

まず第一にリョウの冒険は12.31のみの冒険であり、リョウの母親のセリフから見るに現実世界ではリョウの冒険は
一瞬の出来事のように描かれています。

●‐冒頭のシナリオ抜粋‐

母「リョウ?ブレーカー おちちゃったんだけど ちょっと みてくれない? あら? リョウ?
どこいっちゃったの?・・・リョウ? リョウーっ?」


●‐終盤シナリオ抜粋‐

母「‥リョウ …リョウ?はやく ブレーカー なおしてって いったでしょう?…まったくモウ」

リョウ「アレ…?ここは… もとのせかい?」

母「へんなこといって… あら パソコンついてるの へんねえ ていでんだったのに…
あ おとうさん!おかえりなさい」
(▽バンダイ デジモンアドベンチャー アノードテイマー・カソードテイマー シナリオより)

さすがにブレーカーを直すのにさほど時間はいりませんし、リョウが見つからず母親が自分でブレーカーを
直した後にリョウを発見したとしても、 ブレーカーを直した直後でないと、「パソコンがついてるの」という
疑問のセリフは出てきませんよね・・・ そうなると



①DWの1日=現実世界の1分の場合→リョウは過去のDW(現実世界では8.4)に行ったことになり、
冒険終了後同じ時間に戻された。

②DWの1日=RWの1日の場合→太一達は149日幽閉されている。冒険中現実世界では通常通り時は進が、
冒険終了後12.31の同じ時間に戻されることでリョウの存在は保たれる。(この時太一達は8.4に戻される=現実世界では太一達の失踪は無い) という事になります。

①の場合なら、「DWの支配状況」「リョウの冒険の時間の進み方」「太一達の失踪事件」「太一達の幽閉期間問題」が解決します。 ただこの場合アグモンが何故12.31に来たのか?という点は解決しません。

②場合は149日幽閉される事により、「太一達の失踪事件」の謎が残りますが、 アグモンが12.31に現れた点に
関しては、この日までタイチの名前でチャットにアクセスしていたがアグモンの事を信用してデジヴァイスに触ってくれる人物がいなかったから。という点の疑問はなくなります。

どちらにも結局矛盾点はあるので、こう考えるとやはり12.31出現説が一番しっくりくるのかな?と・・・
仮に8.4にミレニアモンが出現した場合、個人的には①を推奨したいです。このアノカソのミレニアモンはリアルな世界の2000年問題をモデルにした話だったのかな?? と思われます。そうなると、現実世界でもDWでも
1999年時点で阻止したって方が物語的にはいいのかなと。

しかし、アノードテイマーが発売されたのが実際住んでる私たちの世界でちょうどミレニアムバグが起こるかもしれない直前の1999年12月16日ですから、 今考えると面白いですね。このゲームを発売と同時にやってた子供達は2000年問題がそれほど大きな問題にならなかったのは、リョウがミレニアモンを倒してくれたおかげって思ってたかもですね
子供の頃2000年問題ってノストラダムスの大予言のコトかと思っていたのですが、実際は別物だったんですね~
むしろノストラダムスの大予言の時期は一説によると1999年7月頃という事ですので、 太一達の冒険はノストラダムスの大予言がモデルとして若干からんでるということにもなるんですね。(時期は1カ月遅れですけどね・・)
では別ページにてQ2:ミレニアモンとの戦い後のリョウについて考えてみたいともいます。(→クリック

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