-間取りから見る第21話パラレル説-

デジモンアドベンチャー21話。この21話は作画から他の話数とは異なり、更に謎の多い不思議な話でもあります。
その一つが光子郎との通信（-デジタルゲートとウラシマ効果-）

そして、もう一つが・・
『そもそも、太一が1回目に戻ったあの場所は本当に太一自身の世界だったのか？』ということです。

なぜなら、太一が21話で光子郎の家や、空等の家に電話を入れます。「他の子供たちが戻ってきたか?」という事を。 しかし、31話以降の親と子供たちの会話の中に「太一から電話があった」という言葉が出てきません。
光子郎の母親から太一の名前が出てこないのが特に。参考書の礼のこともあるので、結構逐一報告しそうなんですけどね。 さらに、太一は自分の母親とも電話で会話をします。しかしその時間はキャンプに行ってるはず。 太一が31話で帰ってきたときに何もアクションがないので、その辺りもパラレル?と思わせる。（小説版では21話の太一はヒカリにしか見えなかったようです）

そんなことを考えながら、21話と31話を見比べてみると・・あることに気づきました。
太一の部屋が明らかに違うことに・・・

これは!!???ということで、実際に21話と31話以降の八神宅の間取りを想像して作ってみました。
（こんなんでいいのかは分かりませんが、一応間取り図らしきものです・・）
※第21話と31話以降の映像を見ながらこちらを読んでいただければより分かりやすいかと思われます。

こんな感じです。

実際ちゃんと見比べてみて、作ってみたらこんなにも違いがありました!!
全体の部屋自体も21話の方が小さくなってしまいました（汗）

さて、これが本当に正しいのか何点かで見比べてみます。

①見える部屋のドアの個数が違う

21話は『2つ』で31話以降は『3つ』なのです。
今回は玄関が見えるソファーが若干見える角度の2つカットで見てみましょう‥

お分かりいただけますでしょうか?　「2つ」と「3つ」ですね。
ただ、これだとまだ、たまたま角度の見える位置で21話は描かなかったのかのでは？と思うかもしれませんね。


そこで今度は電話機の位置と太一の部屋の位置から推測してみます。
21話は先ほどのカットの角度が変わったショットより↓

電話機の左隣からヒカリが出てきている＋ベッドが見えることから、玄関から数えて2つ目のドアが
太一の部屋と推測できます。 （電話機は１つ目と２つ目のドアの間）


では、31話のシーンではというと・・
太一の母の電話シーンより↓

少々見にくいかもしれませんが、ドアが太一の母に隠れてもう１つあるので、電話機は３つ目のドアの
左側ということになります。
もっと細かく検証するならカレンダー有（21話）、無（31話）

また、21話でのタペストリーの位置から推測するに、21話においてヒカリの出てきた部屋より手前側に
3つ目のドアは存在しないようです。 （太一の部屋の窓位置からも推測可能）

-②ベットと勉強机の位置が全く異なる-

21話はL字型に並んでいるのに対して、31話以降は水平に並んでいます。

話にてウィザーモンとテイルモンがバルコニーに来たとき、太一が自分の部屋から外に出ているのですが、 21話の状態だと難しいですね・・
もしかしたら太一の部屋までバルコニーはなく赤い部分までということも考えられます。

更に見ると、ヒカリのぬいぐるみもパンダ（21話）とネコ（31話）と違っています。
大きな違いはこんな感じです。意外と違っていたというwwこれは狙って違くさせてたのか、はたまた偶然か・・・

謎ですね・・

なお、31話以降のバルコニーに関してもう一つ考えるとすれば、 ウィザーモンとテイルモンと出会う際にヒカリがいたバルコニーの位置は丁度茶の間の窓から出た位置と推測されるので、 タイミングによっては太一の母親にもウィザーモンとテイルモンが目撃されちゃったかもしれませんね（笑）


ちなみに21話の間取りをみて思うのは、太一の父と母の部屋がないのでは!!!??ってことなんです。
玄関から数えて1つ目（太一の隣の部屋）では?と思うのですが、コロモンのカットより、ここのドアは
トイレとお風呂場でした（電話機の位置より推測）

そうなると、31話のキッチンの奥の「部屋2」のように21話も「キッチンの奥に部屋がある」と推測したのですが、 よく見てみると、21話のマンションの廊下のカットで鉄格子のような窓が見えます。
そして、21話のキッチンのシーンでも 同じような窓が見えるんです。

薄暗い部屋の中でキッチンの窓だけ明かりがさしている様子から、廊下から見える窓＝キッチンの窓ということになりそうです。 そうすると、「部屋２」の存在は21話では成り立ちません。

31話に関しても、同じキッチンに同じ形の窓があるので、 部屋2の存在があるのかは謎です。
ただ何故「部屋2」の存在の可能性が考えられるのか?というと・・玄関先でのシーンにて、ドアのようなものを確認したので、31話の間取りには部屋2の存在が あるかもしれませんね。

仮に無かったとしても、2つ目のドア（部屋１）が父と母の部屋となることも可能なので、
31話以降で父と母の部屋がない?? ということにはなりませんが・・・

さて、さて、ここまで長々検証してきましたが・・・
これを見るとパラレル???かも??って思うこともできますね!!

ただ、一番の問題は、『21話の出来事を31話のヒカリは覚えているか否か？』ということ。

様子から察するに、話の食い違いはないということと、 「お兄ちゃん、用事は終わったの?」（31話）のというセリフが21話の関することを含めたものだと考えるとするならば、 21話はパラレルではない同じ時間軸の世界ということになります。

しかし、デジモンとコロモンに関してのみ考えるとするならば、絶対21話の出来事を覚えていなくても、
『矛盾なく、通ってしまう』のも事実と言えば事実です。

仮に21話の出来事が無かったとしても、ヒカリは「コロモン」を4年前の爆弾テロ事件の時から
ずっと覚えていたわけで、 デジモン自体もヒカリは元々見えており、存在自体を知っているのですから‥

ここで、31話以降再度太一がオムライスを披露してヒカリの反応を見れば確実なのですがね。
（21話の様な反応→21話はパラレル・驚かない→パラレルではない）

とはいえ、、太一自身21話の家の代わり様（ましてや自分の部屋の家具の位置の違い）に対して違和感を感じてない所からして、パラレル説ではないという結論が有力にはなりそうです。

実際、小版説デジモンアドベンチャー 第2巻のP216の角銅監督のあとがきでは「東京編はTVでは
3話くらいの予定だった」との事。
更に21話以降、再登場まで10話も間が空いている事を考慮すると、 間取りが再検討された可能性が有力かな・・


※まとめながら、あとあと気づいたことですが、、単なる監督の違いって事なのかもですね（汗）
なぜなら・・・ぼくらのウォーゲーム時の間取りが21話の間取りと同じなんですね（両方細田守監督が担当作品）

21話にPCルーム等をプラスすると、ぼくらのウォーゲームver間取りはこちら・・↓

と、いうわけで・・
今回は太一の家の間取りを想像してみましたが、他の子供たちの家の間取り等も想像してみるのも楽しそうですね～ ※実は「デジモンアドベンチャーキャラクター完全ファイル（ｹｲｼﾞｬﾝﾌﾟｼｬ）」にちょっとだけ間取りが載ってたり
するので、持ってる方は是非見てみてください）