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クラウドとダークタワーについて


ハカメモが発売された時期の2017/12/13 に配信された「デジモンストーリー サイバースルゥース HM 
先出しプレイ」の話の中で 角銅さんが、アドベンチャーの進化の仕組みは現在のクラウドが元となっていた
という事が発表されましたね。
個人的にはその話が衝撃的で、更にそれを知った事により、ダークタワーの機能とアーマー進化の謎についても
紐解く事が出来たきっかけとなりました。

そんなわけで、今回はダークタワーの事を中心に様々な角度から考えていきたいと思います。


  • 1.タワーによる進化妨害の原理

    まず、デジヴァイスの進化の仕組みについて番組での話を元にまとめると、


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    ①デジヴァイスから信号が発射される
    ②上空の空間は、色んなデジモンとか他のもののデータベース(今でいうとクラウド)になっており、
     デジヴァイスから発射された条件(進化条件)によって該当するデータを返す
    ③デジモンが、そのデータを受けとり進化する

    デジヴァイスは、共通のデジモンのデータベースにアクセスし、そこから進化のデータを取得していて
    該当する条件によって取得するデータが異なり、違う進化をしていたという内容でした。
    なお、デジモンカイザーがアグモンを成熟期・完全体に進化させることが可能だったため、 デジヴァイス自体に専用機はない=ヤマトのデジヴァイスを太一が使用した時ガブモンは進化出来ないが アグモンはグレイモンに進化させられると考えます。


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    次に、クラウドとは何か?と言う点ですが、詳しくは検索して頂くとして、簡単に言うと

    ●インターネットを通じて、サービスを必要な時に必要な分だけ利用する考え方
    ●ハードウェアを購入したり、ソフトウェアをインストールしなくても利用できるサービスの事
     (メールサービスでは、GoogleのGmailやMSNのHotmail等)

    ちなみにネットが無いと基本クラウドは使えないんですね。
    おそらくですが、進化シーンの映像から察するに、デジヴァイスは有線ではなく無線でアクセスしてる可能性があり つまりは、『他の電波の影響をかなり受けやすい』と考えます。


    以上の事を踏まえてここから本題の、『進化出来ない仕組み』について。
    タワーの基本的な機能 について整理してみると以下のようなことが分かります↓↓↓

    ①進化を阻害する力がある(効力は一定範囲内)
    ②イービルリングによりデジモンを操る事が出来る。(タワーを倒す事で範囲内のデジモンは解放される=
    リングはタワーで管理されてることが分かる)
    ③デジモンの姿(能力も継承)にタワーが変形する(アルケニモン登場後)
    以上が、主な機能かと思います。

    併せて、注目したいポイントが、このタワーには別名があって02の4話でダークタワーが 「電波塔」と言われるシーンがありました。 つまり、ダークタワーはイービルリングで操る為の何かしらの電波を受信し、一定範囲内に発信していると考えることが出来ます。

    さて、
    「デジヴァイスが他の電波の影響を受けやすい」
    「タワーが電波を発信」
    とくれば、予想できるかと思いますが・・
    何故進化できないのか?という謎は、
    『ダークタワーからの電波に邪魔されて、クラウドにアクセス出来ず進化データを引っ張ってこれないから』
    が理由だと思います。
    ただし、イービルリングを操る電波がクラウドへのアクセスを妨害する電波と同じなのか
    それともタワーから2種類の電波が流れてるかは不明ですがね・・


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    ※蛇足ですが、ワープ進化はタワーの影響を受けなかった可能性が高いと考えます。
    ワープ進化の描写はデジヴァイス自体から進化の光がデジモンに直接発射され、究極体に進化します。
    つまり【クラウドにアクセスせずに進化する方法】を使用していると考える事も出来るのです。
    ただ、実質02時紋章の力が四聖獣の元にある為、進化する事が困難な為この仮説が正しいかは分かりませんが・・ (ここは是非角銅さんにいつかお聞きしてみたい点ですね)



  • 2.カイザーがアグモンを進化させられた理由


    続いて、タワーとは逸脱してしまいますが、パートナーで無いカイザーが何故アグモンを完全体へ進化させる事 が出来たのか?についても謎だったので考えてみました。

    進化の仕組みについて知る前は、カイザーのD3の特別説やメタルグレイモンのデータを解析して強制的にグレイモンから進化させられるように プログラムを組んだ等考えていました。
    しかし、進化の仕組みについて知った後考えついた先は、 『なりすましによる強制進化』です。

    ・・・・・・(汗)

    これだけじゃ、ちょっと何言ってるか分かりませんね。
    先ほど、進化の仕組みをまとめましたしましたが、実の所全てのデジヴァイスは『共通の場所にアクセスしている』んですよね。 ただし条件によって引張て来れるデータが異なります。

    仮にグレイモンやメタルグレイモン時の進化の条件フローは下記の様な物だと考えてみましょう。


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    成熟期のフローで見てみると、デジヴァイスに子供を「太一」と誤認識させる事が出来れば、グレイモンの進化を取得でき、 条件コードがクラウドに発信されグレイモンに進化可能であるとなります。
    これが「なりすましによる強制進化」
    これをメタルグレイモンへの進化条件を全て満たす事が出来たとしたら??
    デジヴァイスと同じ機能も兼ね備えているD3なら、クラウドへのアクセスも可能です。


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    序盤でスカルグレイモンになったのは、完全体を制御する上では不十分なイービルリングの影響で、一部の進化条件を満たすことが出来ず、暗黒進化のデータしか取得する事が出来なかったという 事なのでしょう。
    これがイービルスパイラルの開発により全ての条件を満たすことが出来たと考えます。
    色が青なのは当時の本で色々諸説記載がありますが、

    ①紋章を使った進化ではない事は確実であり、クラウドで取得できるデータがウィルス種のものだったから
    ②メタグレ青自体の「サイボーク化した時に拒絶反応をおこしたという設定」を模して
    スパイラルに完全制御されても潜在意識の中でアグモンが『進化を拒絶していた事の現れだった』

    と個人的には考えています。
    こう考えると、条件満たせば誰でも自由に進化可能・・
    だったらヴァンデモンや悪い奴らが悪用して自由に進化させられるジャン。と思われますが、ホントは進化するための条件は複雑で、 そもそもクラウド内部に入る際のセキュリティが一番強固なのだと考えます。
    賢がパートナー以外のデジモンを進化させられた最大の要因は、クラウドに自由にアクセスできるデジヴァイスを所持していた事です。

    進化の条件をいくら揃える事が出来たとしても クラウドの場所を特定し、内部に入るためのセキュリティを突破することが出来なければ、データを引張ってこれませんからね。。

    そして、このクラウドへアクセスする事こそ、次のダークタワーデジモンへの布石となる・・?

    ソレハ次の回で・・・


  • 3.ダークタワーデジモンの構造原理

    こちら当時見た時は『アルケニモン自身が持つ特別な能力』って思ってたんですが、 これもクラウドを主軸に
    考えると、下記の様に考えられます。

    ①クラウドに強制アクセス
    ②デジモンの情報を入手し、タワーの形状を変形させることでダークタワーデジモン を完成させる。
    というシステムかと・・


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    なお、ダークタワーデジモンは進化と言うより、クラウド内をハッキングし、データをタワーに投影
    (コピー)して 使っているものだと考えられるため、細かい進化条件は無視できるものと考えられます。

    更に、アルケニモンの髪の毛をタワーに刺すのは、電波を発信する『電波塔』から電波を受信する
    『アンテナ』へ切り替わるスイッチであり、 刺すことで、クラウドの情報を受信出来る形状に変化する仕組みと考えます。

    本数については、ダークタワー自体の1本当たり受信するデータ量が決まっていると考えるならば、 1本ではイービルリング同様データ量が多すぎて対応できない。
    そこで、複数のタワーを融合し容量増設させ、クラウドからのデータ量に対応しているのだと思います。


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    クラウドへアクセス出来るようになったのは、おそらく、カイザーがグレイモンをスカルグレイモンに進化させた実験により、アクセス権を敵が入手することが出来た。
    もしくは23話の回想シーンであったダゴモンの海にてデジヴァイスをD3へ変化させた際に デジヴァイスの能力をハッキングされ、デジヴァイスのシステムデータをヴァンデモンが奪っていたのではないかと。
    まぁ、個人的には前者を推したいと思います。

    何故なら、理由が後者であるならば、DWにタワーを建てる役目は、選ばれし子供の賢でなくても一向に構わないからです。 ヴァンデモンの序盤の目的がタワーをDWに大量に建設する事だったとしても、イービルリングの機能はヴァンデモンがテイルモンのホーリーリングを 逆転した物、タワーは元々ダゴモンの海にあった物 であった事が明かされています。つまり、暗黒デジヴァイスの『進化抑制機能』を受信していると思っていたタワーですが、元々タワー自体にも備わっていた可能性も非常に高いのです。
    スパイラルは微妙ですが、賢自身の力で作ったものは実は何も無かった。

    そう考えると、ヴァンデモンが乗っ取ってる及川が基本プログラムを設計し、アルケニモン達にリングを託して使わせれば賢でなくとも、デジモンを操り、 タワーを建てる目的は達成できます。
    併せて最初からクラウドのアクセス権限を持っているのなら、建てた一部のタワーをダークタワーデジモンに変化させて侵略した方がもっと効率が高まります。 しかし、それをしていません。
    そう考えると、賢を使ったのは賢のクラウドへのアクセス権限の仕組みやID・PW等を入手する目的も含まれていたのかもしれませんね。
    これにより、ヴァンデモン(闇側)は全デジモンのデータを閲覧(入手)出来るようになり、タワーをデジモンへ変形することが可能となったのだと。

    ただし、変形するデジモンはアルケニモンの意思で選択できるのかランダムなのかは不明です。
    でも用途によって、適切なデジモンが登場してる節もあるので選択できる可能性も無きにしも非ず・・

    心が無いのはあくまでクラウドはデータを個体に転送しているだけなので、 進化情報はただのデータに過ぎず、心自体は進化する個体にある為と考えられます。 なのでブラックウォーグレイモンが心を持ったのは本当に偶然の産物としか・・ ある意味凄いこと?それとも別の理由があるのか・・

    併せて、時系列からするにカイザー誕生以前に、進化システムは誕生しています。そうなると クラウドへの不正アクセスやそもそも『根本的な進化の仕組み』(進化する際にはクラウドにアクセスしているのだという事等)を理解していないと、 進化妨害やダークタワーデジモンの作成は成し得ないはずです。
    そう考えると、やはりヴァンデモンただの普通のデジモンとは考えにくいですよね~
    改めて「ヴァンデモン=エージェント説」が頭を過ってしまう・・

    ちなみに、このクラウドが進化する上では重要なポジションを有しているのであれば、逆に「進化しない概念を持つ」アポカリモン達にとっては この進化に必要なデータベースへのアクセス権取得が目的の一つだったのかもしれないですね。あくまで3年目の敵である「地球外からの敵」が アポカリモンと同存在の場合の話ですが。

    もしそうだとしたら、02敵は倒して平和取り戻していたと思っていましたが、実は本当の敵は着実に目的を果たしていた事になりそうです。 べリアルヴァンデモンを倒してHappy Endかと思いきや、実は束の間の勝利だった・・

    悪い方向に考えすぎではありますが、そう考えると02終了時までに、
    『デジモンを操る術を進化させた』『疑似デジモン(ダークタワーデジモン)の作成に成功』
    『進化に必要なデータの保管場所であるクラウドのアクセス権・PWを取得した』
    ということになり、この技術を全て使って今後敵が攻めてきたら・・ なんて考えるとちょっと怖い・・

    当時のスタッフの方々が3年目もアドベンチャーで行った場合の話の構想や、地球外からの敵がどうなっていたのか、 本当に気になってきますね~


  • おまけ:アーマー進化がタワーの影響を受けない理由


    ダークタワーの進化抑制機能に対抗する唯一?の進化がアーマー進化でした。
    進化の仕組みとダークタワーの原理の最後に 『何故アーマー進化はタワーの影響を受けないのか?』
    についても考えてみようと思います。

    正式なデジヴァイスの進化の仕組みを聞く前は、「 太古の進化と昔の選ばれし子供達について」等でも仮説していますが、 デジメンタルはアポカリモンのデスエヴォリューション対策が施されている可能性が高く、その効力により、 他のデジモンが進化出来ない中でも進化可能だった。 と考えていました。

    ですが、進化の仕組みについて明らかになった今では、デジヴァイスで通常進化できないのは
    『クラウドにアクセスできないから』というのが理由ですね。
    そう考えると、つまりアーマー進化とは「クラウドにアクセスしないで出来る進化』の方法だったのです。


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    D3をPC媒体と考えるなら、デジメンタルは個々のデジモンのデータそのもの。 そして「ディーターミナル」は、そのデータを保管できる『フロッピーディスク・MO辺り』と考えることが出来ます。
    フロッピー・MO・USB等は、PCに入れ読み込むことで、PCはネットを介さずともデータを閲覧・ソフトを
    インストールすることが出来ます。 これを置き換えてみると・・

    ディーターミナルのデータを、D3に入れそれをD3が読み込むことで、進化出来るのだと思います。
    更に、「デジメンタルアップ」と言うのは、データを読み込む時のPW(解除コード)と考えます。

    進化シーン時の映像描写が、デジヴァイスから情報転送→それを受けてクラウドからデジモンにデータを
    転送しているのではなく、 『ディーターミナルの方からD3にデータが送られてるだけ』と言うのが、あの映像の理由なのかと・・

    なので古代のデータと互換性があるデジモンが条件なのだと思いますが、通常進化のほど進化条件は厳しくなく、 「デジメンタルと同じ紋章を使用者本人が持っている場合はデジメンタルのデータでの進化可能」と言った条件があったからと考えられます。

    ちなみに、作中では登場していませんが、各デジモン達に全アーマ―体が存在する事から、もしかしたら、
    ブイモン達は8種類の進化が出来たのでは?考えられます。
    というか、実は8種類に進化出来るアニメの構想があったのでは???と

    ドラマCDの未知へのアーマー進化の時の様な事が起これば、あるいは・・・




そんなわけで、「デジモンストーリー サイバースルゥース HM 先出しプレイ」の番組でこの事が発表される
までは、「ダークタワーがあると進化出来なくて、古代の力のアーマー進化は大丈夫なんだよなぁ~」 と漠然と思っていたのですが、時を超えてこういった裏設定が明かされたことで、作品がまた違った形で楽しめました!

ホントデジモン作品は深い!設定が面白いに尽きるばかりです!!

個人的に、進化は子供達の成長や、精神力の影響が強いと思いきや、ちゃんと進化するデータがあってデータに
よってアグモン達は進化 しているんだと考え方がまた変わりました。進化先は個体と条件によって既にある程度
決まってて、 なんとなくデジタル感が強くなってしまった気もしました。
おそらくまだまだ私達が知らない、デジタルワールドや仕組み裏設定があるんだろうなと思うと、またどこかで
聞ける機会がまたあったらいいな~ と思ったのでした。
こう一見デジモンに関係ない分野が実はデジモンの元になっているみたいな、色々深い部分を知りたいですね!


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